ケアマネージャー(介護支援専門員)の資格

介護支援専門員(ケアマネージャー) 公的資格
社会福祉振興・試験センター 介護支援専門員(ケアマネージャー) 介護支援専門員(ケアマネージャー)は、要介護・要支援認定を受けた人からの相談を受け、その心身の状況に応じた適切なサービスを受けられるようにケアプランを作成し、他の介護サービス事業者との連絡、調整等を行います。要介護者らが自立した日常生活を営むために必要な援助に関する専門的な知識・技術をもつ専門家です。
人気度ランク5 難易度ランク4 専門性ランク4 稼げる資格ランク3
年間受験者数 49,333人 *註1 所要勉強時間
(目安)
6ヶ月
年間合格者数 4,990人 *註1 資格登録者総数 700,007人 *註2
合格率 10.1% *註1 平均年収

385万円 *註3
*註1)2018年度実績
註2)2018年までの累計合格者数
註3)賃金構造基本統計調査(2018年)

こんな方にオススメの資格

  • 社会的な課題である「介護」の最前線で、より主体的に社会貢献したい方
  • 利用者や地域の多くの関係機関と連携・調整しながら、仕事を進めるのが好き・得意な方
  • 独占業務のある資格を目指される方

「ケアマネージャー」資格に関する需要

厚生労働省の発表では、2025年に65歳以上高齢者が日本の全人口の1/3を占めるとされており、世界でも他に例のない高齢化が進展しています。

介護保険制度は2000年から開始されましたが、制度見直しが5年に1回、報酬見直しは3年に1回実施されており、今後も需要の拡大に合わせた制度の拡充が見込まれます。

ケアマネージャーは、国家資格ではありませんが、各都道府県に資格登録した上で、ケアプランの作成して介護サービスを提供・業務請求を行ったり、住宅改修の提案・助言・申請代行などケアマネでしかできない業務もあります。

超高齢化社会において、医療機関や介護事業者など多くの専門家同士の連携の重要性が高まる中、今後の介護制度におけるキーマン・中心的な存在と期待されています。

 

仕事のやりがい

  • 行政・医療機関などと連携しながら、必要な介護サービスを提供するために自ら動くことができる点
  • 介護の最前線で、介護を必要とされる方や家族の話を聞きながら問題解決して貢献し、感謝してもらえる点

数字で見る介護支援専門員(ケアマネージャー)

介護支援専門員実務研修受講試験(ケアマネージャー)の直近3ヶ年受験者数・合格率
 2016年度2017年度2018年度対前年比
受験者数124,585 131,560 49,333 -62.5%
合格者数16,280 28,223 4,990 -82.3%
合格率13.1%21.5%10.1%

 

政府発表の2018年賃金構造基本統計調査で、介護支援専門員(ケアマネージャー)(10人以上の企業規模)の労働時間・年収などが確認できます。

  • ケアマネージャーの平均年齢は48.9歳、平均勤続年数8.9年
  • ケアマネージャーの月平均労働時間170時間(超過労働5時間含む)、平均年収385.4万円(年間賞与他含む)

資格取得のポイント

2018年度以降に、5年以上の医療・福祉分野での実務経験など受験資格が厳格化される一方、試験の合格率は約10-20%と狭き門となっています。介護支援・保健医療・福祉サービスのそれぞれの分野で、制度改正など知識を中心とした試験対策が必要です。

試験合格の後に各都道府県が実施する32時間以上の実務研修を修了してはじめて介護支援専門員証(有効期間5年間)が発行されます。

ヒューマン 医療系資格

 

「介護支援専門員実務研修受講試験」概要

受験資格以下の対象業務における、通算年数5年以上の実務経験
(受験前日までに満たしていること)

■国家資格等に基づく業務
<該当資格>
医師,歯科医師,薬剤師,保健師,助産師,看護師,准看護師,理学療法士,作業療法士,社会福祉士,介護福祉士,視能訓練士,義肢装具士,歯科衛生士,言語聴覚士,あん摩マッサージ指圧師,はり師,きゅう師,柔道整復師,栄養士,管理栄養士,精神保健福祉士

■生活相談員としての業務
特定施設入居者生活介護、地域密着型特定施設入居者生活介護、地域密着型介護老人福祉施設入所者生活介護、介護老人福祉施設、介護予防特定施設入居者生活介護などにおける生活相談員としての業務

■支援相談員としての業務
介護老人保健施設における支援相談員としての業務

■相談支援専門員としての業務
計画相談支援、障害児相談支援における相談支援専門員としての業務

■主任相談支援員としての業務
生活困窮者自立相談支援事業などにおける主任相談支援員としての業務
申込期間5月下旬~6月末/7月上旬
*都道府県ごとに異なる
試験実施日年1回 (10月中旬)
試験内容筆記試験(120分、マークシート方式)
【介護支援分野】(25問)
①介護保険制度の基礎知識
②要介護認定等の基礎知識
③居宅・施設サービス計画の基礎知識等

【保健医療福祉サービス分野】(35問)
①保健医療サービスの知識等(基礎) (15問)
②保健医療サービスの知識等(総合)(5問)
③福祉サービスの知識等(15問)

※5つの選択肢を読み、正しいと思うものを2つ選ぶ「五肢複択式」
※保健・医療・福祉関係の国家資格等所持者(医師、薬剤師、看護師、管理栄養士、社会福祉士、介護福祉士、精神保健福祉士など)には、資格種類で一部試験科目の免除あり
※合格基準は、各分野毎に70%以上の正答率が基準、難易度による補正あり
有効期限5年更新
■更新研修の受講が必要。更新回数、実務有無により手続きが異なる

 

「ケアマネージャー」資格の通信講座・通学講座

スクール名種別コース名期間費用特徴
ヒューマンアカデミー(たのまな)ヒューマンアカデミー通信ケアマネージャー
合格講座
3~6ヶ月33,000円~合格率67%の講師陣の講義をDVD化。500ページの内容を32のポイントに凝縮した「合格の法則」も付属
ユーキャンユーキャン通信ケアマネージャー
講座
6ヶ月49,800円~累計合格者約8万人。仕事と両立できるカリキュラムで、合格に的を絞ったわかりやすいテキストが人気